Web2.0の文脈で見れば、IT技術はコンシューマー化に向かって進んできた――つまりIT技術はユーザビリティを最優先に進化してきたことでユーザーコンシューマーを確保しようとしてきた。そのおかげでなによりも消費者である国民の多くは、役人よりは数段IT化が進んでいる。しかし役所のつくるものは、それとは逆行していると私は思う――官製においてはユーザビリティは二の次であり、まず役所ありだ。つまり単なる予算消費と御用IT業者の言いなりでしかないように私は感じてきた。これは調達側にIT化に対する哲学が欠如しているからだと私は思う。私のIT化の方程式「IT化環境×原理」でいえば、調達側も御用業者も、環境の理解も原理の理解もできてはいない――つまりIT化がなんだかわかっちゃいないのである。それはある意味当然で、彼らはお役所という閉じた円環の中から出ようとしないからである――閉じた円環に哲学は必要はない。必要なのは慣習だけである。人間が哲学を意識するのは、閉じた円環を開くひねる・ツイストするからである。つまり哲学無きIT化が続くのであれば、目先を追いかける、刹那的な、予算消費のための、かたちだけのIT化が繰り返されるだけだろう。そして、このような事態もまた再生産されるだけだろう。当然にこれは、CALS/ECに対する私からの悪口でもある。サービス面からは次世代のSNS、ITベンチャー企業としては次世代のグーグル、アマゾンと呼ばれ、今や世界中から注目されるセカンドライフです。でもマイスペースやYouTube、日本のmixiや携帯サービスなどと比べて、セカンドライフには大衆表現社会を生み出すIT技術面での普及の条件が明らかに欠けています。それでも多くの企業は、セカンドライフにどんどん進出します。その理由とは一体、何でしょうか?先日はセカンドライフでクリスチャン・ディオールが、新作の宝石ジュエリーを発表し、世界中をあっと言わせました。筆者もディオールのアイランドに行って来ましたが、綺麗なお伽噺おとぎ話のような世界でした。
「ワイヤレスゲートコーム」とは